第十七回 全国菓子大博覧会金賞受賞
吉野川の清流にのどかな唄声をのせて筏が流れ、鮎は銀鱗をきらめかして遡ってきており「櫻鮎」としてもてはやされておりました。 その名にふさわしい独特の形、香、味、を持って居ります。
それをそのまま御菓子にのせて千珠庵きく川では名代櫻鮎として広くご愛顧いただいております。
櫻鮎の魅力の一つ、生地に挟まれた求肥も自家製です。
職人が生地を1枚1枚丁寧にキツネ色に焼き上げ、しっとり感が損なわれないうちに手早く求肥を包み込んでいきます。
仕上げは焼きコテを押して、丁寧に顔やヒレを描きます。
焼きコテを押しあてた時に生地の焼ける香ばしい匂いがあたりに漂ってきます。
あら熱を取った後、1匹づつ袋詰をしていきます。
ちっちゃな目と、ぽってりとしたお腹にとても愛嬌があります。
二つに割れば中から真っ白な求肥が出てきます。
生地はふわふわ、求肥はモチモチと食感の違いを堪能頂けあかちゃんからお年寄りまで、みんなに愛されております。
甘すぎず上品な味に仕上げました。
お茶のお供にお土産、ご進物用に
何卒ご愛用の程お願い申し上げます。
※求肥とは…
お餅の一種で、白玉粉(もち米を挽いたもの)や餅粉など、餅米を挽いて出来た粉に水分を加えて軟らかく練り、砂糖や水飴を加えて丁寧に練ったものです。
普通のお餅とは違い、もちもちとして上品で繊細な口当たりが特徴です。